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2009年4月

結婚のきっかけ

雑貨店の店長を務める31歳のM子さん。
以前彼女は結婚についてこんなふうに話してくれたことがあります。
「何をするにも仕事優先でやってきました。だから、
結婚する気は全然ありません。とにかく、もっと仕事を極めたい。
それにはそばに誰かがいるとわずらわしいんですよね。
恋人は責任あるポストに就いてからはつくってません。
寂しさ?そんなのちっとも。たまの休みには実家に
帰ってのんびりしてますから」

結婚は人生のすべてではありません。
当然、M子さんのように結婚せずに仕事にだけ打ち込みたい
という女性が現われても、何ら不思議なことではないわけです。
私は彼女の話を聞きながら、女性が一人でも生きやすい時代に
なったことを感じていました。

ところが、先日M子さんから入籍したとの連絡をもらったのです。
たった1年程前に「結婚なんて仕事の邪魔!」
とまで言い放っていた彼女が結婚したというのです。
私は嬉しさと驚きで心境の変化を聞いてみることにしました。

「10カ月前、実家の母が突然亡くなってしまったんです」

学生時代に父親を亡くし、すでに母親一人だったM子さん。
年齢は60を過ぎているとはいえ、身体が丈夫だったため、
一人で暮らしていてもまったく心配はしていなかったそうです。
しかも、近所には結婚して子供のいる妹さんが住んでいたため
なおさら安心しきっていたのだと言います。

「母がいなくなって、自分が一人になってしまったことを
思い知らされたんです。妹はいるけど、彼女は結婚して子供もいて、
自分の家庭がある。でも、私には自分を支えてくれる家族がいない。
それを痛感してしまったんですね」

仕事で疲れたときは、実家に帰って寛いでいたというM子さんにとって
母親の死は帰る場所が無くなることを意味していたというわけです。

「だからって、寂しいから結婚したくなったわけじゃありません。
あのとき自分にとっての結婚の意味がよくわかったんです。
それで私には家族が必要だ。これからは仕事仕事って肩肘張らずに
同じような気持ちの人がいたら、一緒にやっていこうって。
そう決心したら、いつのまにか彼が目の前に現われてくれたんです」

自分にとっての”結婚”はどんな意味を持っているのでしょう?
「すぐにでも結婚したい」と焦ってるひとも、
「絶対にしたくない」って言い張ってるひとも、
フラットな心の状態で一度考えてみるといいかもしれません。

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