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「好き」の意味

Tさんは今年27歳。高校生の頃から数えると、

4人の女性と本命の恋人として付き合ってきたといいます。

「今の彼女は合コンで知り合った。見た目が派手だから

けっこう遊んでるのかと思ったら、全然そんなことなくて。

付き合って1年半になります。一応うまくいってると思う」


そんな恋人がいながらTさんは、この1年で他に

2人の女性とも同時進行で付き合ってきたのだといいます。

「一度に3人ってことはないんだけど、継続してる関係では、

本命と他に1人で2人。もちろん、本命は特別だから、

彼女に他の女の存在を言うことはないけど、後から出会った女には

必ず彼女がいることを話した上で付き合ってる。

だからうまくいってるのかもしれない」


Tさんの口から出る「本命の彼女」という言葉が虚しく聞こえてきます。

どうして悪びれもせず、他の女性と付き合うことができるのでしょう。

彼の心情はどうなのか聞いてみました。すると……

「どっちも好きなんですよね。ただ、順番ってものがあるから、

恋人との関係は壊さないで、他でも恋愛してるって感じだと思う。

どっちかを選ぶかなんてことできないですよ。誰でも同時に

2人以上の相手を好きになることってあるんじゃないですか?」


自分の気持ちだけを考えれば、同時に好きになってしまったんだから

仕方ないで済むのかもしれません。でも、恋愛はつねに相手があるものです。

Tさんは相手の女性に対してはどう思っているのでしょう。

「う……ん。悪いって思ったことはないですね。相手も僕と同じように

他に好きな人ができれば付き合えばって思うし。

人生一度しかないんだから、好きになったら付き合わなきゃ

損じゃないかと思いますよ」


それじゃ、Tさんにとっての「好き」ってどういうことでしょう?

「外見がタイプで、一緒にいて楽しければ好きになるかな。

さらにHが合えば絶対付き合いますけど」

私はここで初めて『好き』という言葉が

いかに曖昧なものなのかを痛感してしまいました。

たった一言なのに、人それぞれでまったく重みが異なり、

全然違う意味にすりかわってしまうのです。

Tさんの言ってる「好き」は、薄っぺらい「好き」。

愛情に繋がっていく「好き」とは違うものだったんです。

そう考えれば、彼が悪気なく他の女性と恋愛できてしまうのも

納得できてしまいますよね。


同時に何人もの人を好きになってしまったら、

自分自身の「好き」の意味を考えてみるといいかもしれません。

ただし、魂と魂が重なり合える愛情へと続いていく、

そんな「好き」という気持ちでいるのだとすれば、

同時にいくつもの恋をする気にはなれないことだけは忘れないで。


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