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十人十色

日々いろいろな方とお会いし話しをしていると、

つくづく人は考え方も生き方もまったく異なっているのだと

思い知らされてしまいます。


先日、32歳のK美さんがこんな話をしてくれました。

K美さんの友人は恋人と別れたばかり。

彼女を慰めてあげようとK美さんは夕食に誘ったのだそうです。

恋人との思い出がつまった地元の店は避け、

わざわざ新しくできたレストランを予約しておいたのは、

K美さんの親友としての配慮からでした。

ところが、新しい店で食事をし終えた後、

友人はかつての恋人との行き付けの店に

K美さんを誘ったと言うのです。

K美さんは驚いて友人に聞きました。

「彼とのことまだふっきれてないんじゃないの?」

「ううん。もう大丈夫」

「じゃ、どうして彼とよく出掛けた店に行こうなんて言うの?」

「え?別に、あの店気に入ってるからなんだけど……」

「うそ!ホントはまだ彼のこと好きなんでしょ?」

「ううん。そんなことないよ」

K美さんは、友人の考えてることがさっぱりわからなかったと言います。

「だって私だったら別れた恋人とよく出掛けたところには行く気になれないもの。

店の外観を見ただけで、彼とのことを思い出しちゃうし。

気持ちを切り替えるには、彼との思い出を一切断ち切ることだと思うんだけどな」


K美さんのように、恋人本人だけでなく、その人と関わったすべての物にまで

恋人の影を感じてしまう人は少なくありません。

そういう人は、別れたと同時に、プレゼントされた物までも

自分では持っていられず、処分してしまうことが多いように思います。

でも、一方でK美さんの友人のように、人は人、物は物、

と割りきれる人がいることも確かです。

K美さんにとっては友人のあっさりした考え方はわかりにくいかもしれません。

とはいえ、その友人にとってもK美さんがなぜそこまで思い出の店に

こだわるのかが理解し難いかもしれませんよね。


人はとかく自分の物差しで相手のことまでもを計りがちです。

そして、それに当てはまらないと、「ヘンなの」「おかしい」と

相手を非難してしまうことが多いのではないでしょうか。

もともと”考え方や生き方は皆違う”って思っていれば、

人との間に違和感が生じるのも当たり前のことだって受けとめられるはずです。

K美さんのように友人の言動に驚いたりがっかりすることもなくなり、

それを相手の”個性”として認められるようになるというわけです。

そして、たくさんの違和感を自分の中に取り込んでいくことは、

さらにあなた自身の考えを充実させることにも繋がっていくでしょう。

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